法人設立主旨

私たち人間の脳は、あまりに緻密なものへと進化したがために、どの社会においてもどうしても一定の割合でダメージを受け、働きの違う脳が生まれてきます。それを誰が担うかは誰にもわからず、また誰のせいでもなく、たまたま誰かが持って生まれてくるものです。それを担ってくれた子ども達とその家族を、地域の一員として温かく受け入れ、はぐくんで行く力を持つ地域社会こそが、本当の人間社会であると私は思います。そのような社会を実現するために、私たちはこの宇土市に、特定非営利活動法人「こころ・コミュニケーションの発達支援」を設立いたします。この活動が、障害という「違い」のために戸惑い、行き場を求めている子ども達とご家族、支援者の集う憩いの場となって行くことを心から願っています。

 

 

NPO法人こころ・コミュニケーションの発達支援 

 理事長・管理者 濵下かおり

日頃より、当法人の活動に対しご利用者様をはじめ、各関係機関の皆様、地域の皆様方には暖かいご支援とご協力を賜り心から感謝申し上げます。

私どもは、平成25年7月に「NPO法人こころ・コミュニケーションの発達支援」を宇土市に設立いたしました。平成26年9月からは福祉課からのご依頼で、市の広報誌「広報うと」に、啓発文「発達に違いのある子どもたち」を寄稿させていただくようになり、療育の中で出会った子ども達のエピソードや、子どもの発達に関する情報、困った出来事、その理由や対処の方法などをご紹介しています。発達に違いがあってもなくても、それぞれの「違い」を尊重し、安心して生活を楽しむことができる地域社会の実現の一助となることを願い、今後も継続して発信してゆきたいと思っています。

平成30年4月に開所した2事業所目の「まいすてっぷKids」は、残念ながら今年6月に廃止いたしましたが、ご利用されていたお子様、職員はそのまま「まいすてっぷ」にお引越ししていただきました。宇土市新町の本部「まいすてっぷ」と、浦田町のサテライト「まいすてっぷ」の、歩いて行き来ができる距離の2つの建物で、これまで以上にチームアプローチを大切にし、子ども達やそのご家族に寄り添い、療育事業を続けていく所存です。私どもだけでは難しいことも、関係機関の皆様、地域の皆様のお力添えにより叶えられることも沢山ありますので、今後もご支援とご協力をよろしくお願いいたします。

経歴

熊本県こども総合療育センターに9年間勤務後、重症心身障害児施設江津湖療育園(現くまもと江津湖療育医療センター)リハビリテーション科に非常勤職員として勤務。その後、メディカル・カレッジ青照館(リハビリテーション専門学校)言語聴覚療法学科専任教員として入職。熊本県八代児童相談所言語相談員、天草市教育カウンセラーなどを経験し、2010年にことばの教室「まいすてっぷ」を個人事業として宇土市に開業。2012年に、児童発達支援・放課後等デイサービス「まいすてっぷ」を熊本市富合町に開所し、2013年には宇土市へ移転、現在に至る。

資格

小学校教諭、旧聾学校教諭、言語聴覚士、児童発達支援 管理責任者

 

所属協会・学会・任意団体

子どもの発達支援を考えるSTの会 監事

日本言語聴覚士協会 会員

日本コミュニケーション障害学会 会員

日本LD学会 会員

日本吃音・流暢性障害学会 会員

日本感覚統合学会 会員